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Microsoft 365 Copilot vs Google Workspace + Gemini。法人向け生成AI2強の忖度なし対決【2026年版】

公開日:
最終更新:
読了時間: 約13分
著者: IGS編集部

法人向け生成AIの選定は、実質この2択に収束することが多いです。業務の中心がOutlook・Teams・Word・ExcelならMicrosoft 365 Copilot。GmailとGoogle Driveが業務の軸ならGoogle Workspace + Gemini。どちらも「すでに使っているオフィスツールの上にAIが乗る」という構造で、だからこそ選定の出発点が「今どっちを使っているか」になりがちです。 ここに一つ問題があります。MicrosoftもGoogleも、自分たちのプロダクトについては詳しく語ります。しかし相手のサービスと正直に比べることは、構造的にできません。どちらも自社に有利な見せ方をするのは批判ではなく事業の性質上のことです。そのため、両社のカタログを読むだけでは「自社にとってどちらが合っているか」の判断材料がそろいません。 このページでは、合同会社IGSが中立の立場で両社の公式情報を出所つきで並べます。どちらかを持ち上げるのではなく、強みも弱点も事実ベースで整理します。手元の調査範囲で情報が取れなかった項目は、その旨を明記して空欄にします。

Microsoft 365 Copilot の料金

Copilotは、既存のMicrosoft 365サブスクリプションへの追加ライセンスとして購入する形式です。M365の基本プランとは別に、Copilot分のライセンス費用が加算されます。

Copilotライセンスの価格(公式サイト記載・消費税別)は、年払い相当額で4,497円/ユーザー/月、毎月払い年間契約で4,722円/ユーザー/月です。

注意点として、M365の基本プラン料金は本記事の調査では確認していません。Copilotを使い始めるには基本プランと追加ライセンスの両方のコストが発生するため、合計費用は公式サイトまたは営業担当へ確認してください。

出所:日本マイクロソフト公式サイト(2026年6月23日確認)

Google Workspace + Gemini の料金

Google WorkspaceはGemini AIを各プランに統合しています。Copilotのような「別途の追加ライセンス」という形式ではなく、各プランの範囲内でGeminiの機能が使えます。ただし、使えるアプリの範囲がプランによって異なります。

プラン年払い月払いGeminiのAI対象アプリストレージ
Business Starter800円/ユーザー/月950円/ユーザー/月Gmailのみ30GB
Business Standard1,600円/ユーザー/月1,900円/ユーザー/月Gmail・Docs・Sheets・Slides・Meet・Drive・Chat・NotebookLM2TB
Business Plus2,500円/ユーザー/月3,000円/ユーザー/月Standard相当+Vault(情報保持・電子情報開示)5TB
Enterprise要問い合わせ要問い合わせEnterprise相当+DLP・データ地域選択5TB

注:Starter〜Plusは最大300ユーザーが対象で、Enterpriseはユーザー数上限なし。AIエージェント作成機能(Workspace Studio)を含む「AI拡張アドオン」の料金は公式ページに記載なし。

出所:Google Workspace公式サイト(2026年6月23日確認)

料金の構造的な違い

Copilotは「M365基本プラン費用 + Copilotライセンス費用」という2段構成になります。Geminiは「Workspaceプラン費用のみ」で、Business Standard(1,600円/ユーザー/月・年払い)から主要アプリへのGemini統合が一括で有効になります。

コストを並べて比較するには、Copilotを有効にするM365プランの費用とCopilotライセンス費用を合算した額と、WorkspaceのStandardプラン費用を比べることになります。ただしM365基本プランの料金は本記事の調査対象外のため、正確な合計金額の把握は各社への問い合わせを推奨します。

Microsoft 365 Copilot の強み

Copilotが公式に打ち出す強みの中核は、統合の深さです。Word・Excel・PowerPoint・Teams・Outlook・SharePoint・Copilotノートブックという業務の基幹アプリ全体にCopilotが組み込まれており、追加のツール切り替えをせずに既存のアプリ内からAI機能を使えます(公式記載)。

導入実績として、公式サイトにはEstée Lauder、Dow、Amgen、Vodafoneなどの導入事例が掲載されています。採用率や各社の導入効果の具体的な数値は、本記事では公式の出所を確定できなかったため掲載していません。

セキュリティ面では、プロンプトがモデルの学習に使用されないことが公式に記載されています。加えて、Microsoft 365の権限管理・秘密度ラベル・保持ポリシーがそのままCopilotに継承されます(公式記載)。Azureテナントを既に使っている企業では、既存のIDとアクセス管理をCopilotにも適用できます。

AIエージェントの構築については、別製品のMicrosoft Copilot Studioが対応しています。ノーコード・ローコードで自律型エージェントを作成でき、1,400以上の外部コネクタに対応していると公式に記載されています(Copilot Studio公式)。Copilot Studioは別途費用が発生します(Copilotクレジットパック・25,000クレジットで29,985円/パック/月、または従量課金制。両者に機能差はなし・公式記載)。

Google Workspace + Gemini の強み

価格帯の幅が、Geminiの大きな特徴の一つです。Business Starter(800円/ユーザー/月・年払い)からGmailのGemini AIを使い始められます。主要アプリ全体へのGemini統合はBusiness Standard(1,600円/ユーザー/月・年払い)から有効になり、段階的な導入がしやすい構造を持っています。

14日間の無料試用が公式に用意されており、契約前に実際の業務環境で機能を確認することができます(公式記載)。

Business Standard以上では、Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meet・ドライブ・Chat・NotebookLMというGoogleの主要アプリに対してGeminiが一括で有効になります。NotebookLMは、自社の資料や長い文書を読み込んでQ&Aや要約を生成する機能で、Business Standardに追加費用なしで含まれます(公式記載)。

Google合同会社(日本法人)が国内サポートを担っており、料金は全プランで円建て表示があります(公式記載)。

Microsoft 365 Copilot の苦手・限界

Copilotの前提条件として、対応するMicrosoft 365サブスクリプションが必要です。M365をまだ導入していない企業が新たに始める場合は、基本プランとCopilotライセンスの両方のコストが発生します。既存ユーザー以外には最初のステップが多くなります。

ライセンス費用の面では、Copilot単体で4,497円/ユーザー/月(年払い・税別)になります。規模が大きくなるほど、ライセンスコストの合計は相応に増加します。M365基本プラン費用との合算でいくらになるかは、使用するM365プランによって変わります。

AIエージェントの構築に使うCopilot Studioは、Copilot(M365統合)とは別の製品で、別途費用が発生します。M365 Copilotを使い始めてからエージェント活用まで進めたい場合は、追加の費用と設定が必要になります。

GoogleドキュメントやGmailなど、Google Workspaceのアプリに対してCopilotが直接動作するわけではありません。MicrosoftとGoogleのツールを混在させている企業では、Copilotが対象とするアプリの範囲を事前に確認することが必要です(構造的な特性として記載)。

Google Workspace + Gemini の苦手・限界

Business StarterのGemini AIはGmailのみが対象です。ドキュメント・スプレッドシート・スライド・MeetでもGeminiを使いたい場合はBusiness Standard(1,600円/ユーザー/月・年払い)が必要になります。プランによってAIの対象アプリが変わる点は、導入前に確認しておく必要があります。

公式サイトに導入事例・導入社数の記載がありません(2026年6月23日確認時点)。Microsoftが具体的な数値と企業名を公式に掲載しているのと対照的に、Googleは公式上で導入規模の定量情報を公開していません。評価の参考にしたい場合は、14日間の無料試用や個別の相談窓口を活用する形になります。

AIエージェント作成に使うWorkspace Studioを含む「AI拡張アドオン」の料金は、公式ページに記載がありません(2026年6月23日確認)。機能の詳細や費用を把握するには、Googleの担当窓口への問い合わせが必要です。

OutlookやExcel・PowerPointを中心とする企業では、GeminiがそれらMicrosoft製品のファイルに対して直接動作するわけではありません。両社のアプリを混在させている環境では、それぞれのAI機能が別の環境で動く点を把握しておく必要があります(構造的な特性として記載)。

観点別の対決

下の表は、公式情報の範囲で両社の対応状況を整理したものです。「手元資料に確たる記載がない」と表記した項目は、後段の照合作業で公式情報を補完・訂正する前提で空欄にしています。

比較軸Microsoft 365 CopilotGoogle Workspace + Gemini出所・注記
文書作成(Word / Docs)Word内で文書作成・要約・校正をAIが支援Googleドキュメント内でGeminiが文書作成・要約・翻訳を支援(Standard以上)両社公式
メール(Outlook / Gmail)Outlook内でメール下書き・スレッド要約が動作GmailのGemini AIアシスタントはStarterプランから利用可能両社公式
表計算(Excel / Sheets)Excel内でデータ分析・グラフ作成支援が動作Googleスプレッドシート内でGeminiが動作(Standard以上)両社公式
会議(Teams / Meet)Teams内で会議の議事録生成・要約・フォローアップ支援が動作Meet内でGeminiが会議のメモ生成(take notes for me)に対応(Standard以上)。録画もStandard以上両社公式
チャット連携Teams統合(チャット内でCopilotが動作)Google Chat内でGeminiが動作(Standard以上)両社公式
セキュリティ / データ統制プロンプトをモデル学習に使用しない。M365の権限・秘密度ラベル・保持ポリシーを継承(公式記載)ISO/IEC 27001・27017・27018・27701、FedRAMP、HIPAA等の認証を公式に掲載両社公式
既存IT環境との相性Office 365 / Azureテナント中心の環境に適合。SharePoint・OneDriveとの統合が深いGmail / Google Drive中心の環境に適合。Android・ChromeOSとの親和性が高い両社公式・構造的特性
対応言語 / 日本語日本語UI対応。日本マイクロソフト株式会社(日本法人)あり。円建て価格表示日本語UI対応。Google合同会社(日本法人)あり。円建て価格表示両社公式
AIエージェント構築Copilot Studio(別製品・別途費用)で1,400以上の外部コネクタ対応。ノーコード・ローコードでエージェント構築可(公式記載)Workspace Studio(AI拡張アドオン経由)。詳細な機能・料金は公式ページに記載なしMicrosoft公式 / Google公式(詳細未公開)
無料体験の条件Copilot Chatを「今すぐお試しいただけます」と公式記載14日間無料試用が公式に用意(クレジットカード不要の条件記載はなし)両社公式

表を読む上での留意点

両社とも機能追加のペースが速く、表の内容は変動します。最新の機能範囲は各社の公式サイトで確認してください。

結論:どちらが誰向きか

Microsoft 365 Copilotが有力な企業

Microsoft 365をすでに全社導入している企業が主な対象です。Word・Excel・Teams・Outlookが日常業務の中心になっていれば、Copilotの追加ライセンスを契約するだけで既存のアプリ内からAI機能を使い始められます。ツール環境を変えずに生成AIを業務に組み込みたい場合、現実的な選択肢です。

エンタープライズセキュリティの要件が厳しく、既存のM365権限管理やAzureテナントの設定をそのまま生成AIにも適用したい企業でも、Copilotの統合モデルはその条件と合いやすいです(公式記載)。

一方、Copilotライセンス費用(4,497円/ユーザー/月・年払い・税別)はM365基本プランの費用に加算されます。大規模展開になるほど費用の合計は相応に増加するため、試算は事前にしっかり行うことを推奨します。

Google Workspace + Geminiが有力な企業

GmailとGoogle Driveをすでに業務の基盤として使っている企業に向きます。Business Standard(1,600円/ユーザー/月・年払い)でGmail・Docs・Sheets・Slides・Meet・NotebookLMのGemini統合が一括で有効になります。

スタートアップや中小企業でコストを抑えながらAI機能を使い始めたい場合、Business Starter(800円/ユーザー/月・年払い)からGmailのGemini AIを試せます。14日間の無料試用で実際の業務環境での動作を確認してから契約することも可能です。

300ユーザー以下の企業ではStarter〜Plusプランが対象です。300ユーザーを超える場合はEnterpriseプランへの移行が必要になり、料金は個別見積になります。

どちらでもない可能性

MicrosoftとGoogleのどちらの環境も混在している企業、あるいはSlackやMicrosoft Teams以外のコミュニケーションツールを中心に使っている企業では、この2択がそのまま当てはまらないことがあります。国産SaaSや独立型のAIチャットツールを検討する余地もあります。社内AIアシスタントの選択肢を広く見たい場合は、このメディアの比較記事も参照してください。

どちらの選択をするにしても、両社の機能・価格は更新頻度が高いため、最終的な判断は公式情報の最新版をもとにすることを推奨します。

本記事について

本記事は2026年6月時点の公開情報に基づいています。料金・機能・プラン構成は変動する可能性があるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

Microsoft 365 Copilot 公式:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/

Google Workspace 公式:https://workspace.google.com/intl/ja/

合同会社IGSは、Microsoft(楽天リンクシェア)およびGoogle Workspace(CJ Affiliate)のアフィリエイトプログラムに参加しています。記事内のリンクからサービスを申し込んだ場合、IGSに紹介報酬が発生することがあります。記事の内容はアフィリエイト関係の影響を受けず、公式情報の出所つきで作成しています。

関連する比較記事

よくある質問

Q. CopilotとGeminiを同じ企業内で併用することはできますか?
A. 技術的には、Microsoft 365のライセンスとGoogle Workspaceのライセンスを同一企業で両方契約することは可能です。ただしコストが二重にかかります。また、CopilotがGoogleドキュメントを直接読む、GeminiがOutlookメールを直接操作するといった相互連携は、基本的に対象外です。実際の運用設計については、両社の担当者に確認してください(構造的な説明として記載)。
Q. Copilotを最小構成で試すにはどうすればよいですか?
A. Copilotライセンスを有効にするには、対応するMicrosoft 365サブスクリプションが前提条件です。Copilotライセンス費用は4,497円/ユーザー/月(年払い・税別)です。M365基本プランとの合計費用は、利用するM365プランによって異なります。最小構成の確認は日本マイクロソフトの公式サイトまたは営業担当への問い合わせを推奨します。なお公式サイトではCopilot Chatを「今すぐお試しいただけます」と記載しています(公式)。
Q. Geminiは無料で試せますか?
A. Google Workspaceは14日間の無料試用が公式に用意されています。試用中はGmailのGemini AI機能を含む環境を確認できます。14日の試用範囲でDocumentやSheetsなど他アプリのGemini機能がどこまで使えるかの詳細は、公式サイトまたはGoogle担当者にご確認ください。
Q. 現在どちらかを使っている場合、乗り換えのコストはどの程度かかりますか?
A. ファイル形式の互換性は年々改善されていますが、過去に蓄積した大量のドキュメント・メール・カレンダー・権限管理の移行には工数がかかります。特にMicrosoftからGoogleへ、またはその逆は、運用フローや管理設定の再設計が伴います。乗り換えを検討する場合は、移行コストの試算と並行してパイロット部署での先行運用を試すアプローチが一般的です(一般的な移行の特性として記載。具体的なコストは組織の規模・構成により大きく異なります)。
Q. どちらのほうが日本語の処理精度が高いですか?
A. 2026年6月時点で確認した公式情報の範囲では、両社の日本語処理精度を定量的に比較できる第三者検証データを本記事では確認していません。どちらも日本語対応を公式に明記しており、日本法人が国内サポートを提供しています。自社業務で使う専門用語・社内文書での精度を確認するには、無料試用または限定的なパイロット導入で実測することが現実的です。