RAG・社内文書検索AI(エンタープライズサーチ)の費用相場はいくらか
SaaS・サーバーライセンス・クラウド従量課金を分けて見る
最終更新 ・ 約6分
RAG・社内文書検索AIの費用は、月額数千円で試せるSaaSから、年額1,000万円規模のエンタープライズ検索、クラウド従量課金、個別見積もりまで幅があります。RAGの費用は、単純に「安い順」で見ると失敗しやすくなります。見るべきなのは、ユーザー課金なのか、文書量課金なのか、検索回数課金なのか、既存のMicrosoft 365やGoogle Workspaceを使うのかです。2026年7月18日に公式サイトまたは正規代理店ページで確認できた料金だけを使って、費用相場の見方を整理します。
まず結論:RAGの費用は5つに分けて見る
RAG・社内文書検索AIは、同じ「社内文書に答えさせるAI」でも、料金の決まり方が大きく違います。1ユーザーごとのSaaS、検索対象データ量で決まるサーバーライセンス、年額契約のエンタープライズ検索、APIや検索回数の従量課金、そして個別見積もり型に分けて見ると判断しやすくなります。
低価格SaaS・部門導入
- 費用感の目安
- 無料〜1ユーザー月額数千円
- 向いているケース
- 小さく試したい、部門単位でAI検索の使い勝手を見たい
国産エンタープライズサーチ
- 費用感の目安
- 月額9万円〜、または買切250万円〜など
- 向いているケース
- ファイルサーバーやSharePointを横断検索したい
海外エンタープライズ検索
- 費用感の目安
- 年額1,000万円〜、または年額100,000米ドル〜
- 向いているケース
- 全社のSaaS・文書・人情報を大規模に横断したい
クラウド従量課金
- 費用感の目安
- 1ユーザー月額、検索回数、インデックス容量で変動
- 向いているケース
- AWS・Google・Azure上で自社構築したい
個別見積もり型
- 費用感の目安
- 要問い合わせ
- 向いているケース
- 権限設計、閉域、オンプレ、専用環境、導入支援が必要
公式・正規代理店で確認できた公開料金
下の表は、2026年7月18日時点で公式サイトまたは正規代理店ページに料金が確認できたものだけを並べています。料金は税別・税込、年払い・月払い、ドル建て・円建てが混在するため、そのまま横一列で安い高いを決めず、料金単位を見てください。
ChatSense
- 確認できた公開料金
- スターター0円、ビジネス980円〜/人/月
- 料金の読み方
- 部門単位で安く試しやすい。RAG/社内データ連携の範囲は契約前に確認
QuickSolution
- 確認できた公開料金
- 250万円(税抜)〜
- 料金の読み方
- サーバーライセンス。利用ユーザー数ではなく検索対象データ規模で決まる
Neuron Enterprise Search
- 確認できた公開料金
- サブスク月額9万円〜、買切180万円〜
- 料金の読み方
- ユーザー数無制限。検索対象ファイル数・形式・ストレージで変動
Glean
- 確認できた公開料金
- 年額約1,000万円(税別)〜
- 料金の読み方
- 正規代理店アシストの掲載価格。全社・大規模SaaS横断検索向け
Vectara
- 確認できた公開料金
- SaaS年額100,000米ドル〜、VPC年額250,000米ドル〜、オンプレ年額500,000米ドル〜
- 料金の読み方
- RAG基盤そのものを導入するエンタープライズ向け
Amazon Q Business
- 確認できた公開料金
- Lite 3米ドル/ユーザー/月、Pro 20米ドル/ユーザー/月。別途インデックス料金あり
- 料金の読み方
- ユーザー課金に加えて、文書を索引化するインデックス容量の料金を見る
Google Agent Search
- 確認できた公開料金
- Standard 1.50米ドル/1,000クエリ、Enterprise 4.00米ドル/1,000クエリ、Advanced Generative Answers +4.00米ドル/1,000クエリ
- 料金の読み方
- 検索回数課金。月1万クエリ無料枠はあるが、高頻度利用では総額を試算する
Microsoft 365 Copilot Business
- 確認できた公開料金
- 2,698円/ユーザー/月相当(年払い・税別)など。対象M365プランは別途必要
- 料金の読み方
- M365上の業務データを使う選択肢。表示価格・キャンペーン・契約条件を確認
Onyx
- 確認できた公開料金
- 20米ドル/ユーザー/月(年払い)。Enterpriseは問い合わせ
- 料金の読み方
- OSS/セルフホストも選べる。運用できる技術チームがあるかが費用に効く
「安く見えるRAG」で見落としやすい費用
RAGの費用は、ライセンス料金だけでは判断できません。社内文書検索では、初期設定、コネクタ設定、権限同期、文書の棚卸し、不要ファイルの整理、回答精度の検証、運用担当者の教育が必要になります。
特に注意が必要なのは、ユーザー数だけでなく、検索対象の文書量、データソース数、更新頻度、画像・音声・動画の処理、生成回答の有無です。Amazon Q Businessのように、ユーザー課金とインデックス料金が分かれるものがあります。Google Agent Searchのように、クエリ課金と生成回答課金が分かれるものもあります。これらは利用頻度が増えると見積もりが変わります。
- 検索対象にするデータソース数(SharePoint、Google Drive、Box、Confluence、Slackなど)
- アクセス権限を元システムどおりに引き継げるか
- ファイルの更新をどの頻度で再学習・再インデックスするか
- PDF、画像、表、音声、動画を検索対象にするか
- 生成AIの回答を付けるか、検索結果だけにするか
- PoC後に全社展開した場合のユーザー数・文書量・検索回数
既存環境別の選び方
すでにMicrosoft 365を全社利用しているなら、Microsoft 365 CopilotやMicrosoft系の検索基盤は候補になります。SharePoint、Teams、OneDrive、Outlookの権限を活かしやすいためです。ただし、Copilot単体で済むのか、外部SaaSや基幹システムまで含めるのかで設計が変わります。
AWSを使っている企業なら、Amazon Q BusinessやAmazon Bedrock Knowledge Basesが候補になります。Google Cloudを使っている企業なら、Google Agent SearchやGemini Enterpriseが候補になります。クラウド従量課金型は小さく始めやすい一方、検索回数・インデックス容量・生成モデル利用料が積み上がるため、PoC段階で月間検索回数を測る必要があります。
オンプレミスや閉域、自治体、製造業の技術文書、古いファイルサーバーを含む場合は、エンタープライズサーチ型を先に見るのが現実的です。QuickSolutionやNeuron Enterprise Searchがあります。
見積もり前に決めるべきこと
問い合わせ前に条件をそろえておくと、各社の見積もりが比較しやすくなります。条件が曖昧なままだと、ある会社はライセンスだけ、別の会社は導入支援込み、別の会社はクラウド利用料別で見積もりを出すため、金額だけでは判断できません。
- 利用人数(PoC人数、初年度人数、全社展開時の人数)
- 検索対象の文書量と主な保存場所
- アクセス権限をどの粒度で引き継ぐ必要があるか
- オンプレ、閉域、国内リージョンなどの制約
- 月間の想定検索回数とピーク時の利用量
- 回答に出典表示を必須にするか
- PoCで合格とする精度・回答率・時間削減の基準
本記事で使った確認元
本記事は2026年7月18日時点で確認できた公式サイトまたは正規代理店ページをもとに作成しています。料金・プラン・無料枠・キャンペーンは変更される可能性があります。契約前には必ず各社の公式情報と最新見積もりを確認してください。
確認元:
- ChatSense公式 https://chatsense.jp/
- QuickSolution公式 https://www.sei-info.co.jp/quicksolution/model-option/
- Neuron公式 https://www.brains-tech.co.jp/neuron/
- Glean正規代理店アシスト https://www.ashisuto.co.jp/product/category/knowledge/glean/price/
- Vectara公式 https://www.vectara.com/pricing
- Amazon Q Business公式 https://aws.amazon.com/q/business/pricing/
- Google Agent Search公式 https://cloud.google.com/generative-ai-app-builder/pricing
- Microsoft 365 Copilot公式 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing
- Onyx公式 https://onyx.app/pricing
関連する比較記事
このカテゴリの主なサービス
- ChatSense980円〜/人/月・全プランAI学習非使用(公式)・SSO・IPアドレス制限
- QuickSolution5,600サーバー超の実績(公式)・サーバーライセンス型・多形式・OCR対応
- Neuron Enterprise SearchITトレンド連続1位・LGWAN対応・OCR標準搭載(追加費用なし)・最大1億文書
- GleanSlack/Drive/Jira/GitHub/Salesforce等の横断検索・Permission-aware access・SOC 2 Type II・HIPAA・GDPR
- VectaraRAG-as-a-Service・Hughes HEM(OSSハルシネーション評価)・データ学習非使用(公式明記)
関連するガイド
よくある質問
RAG・社内文書検索AIは最低いくらから始められますか?
買切型と月額型はどちらが安いですか?
AWSやGoogleの従量課金は安く済みますか?
要問い合わせのサービスは避けたほうがいいですか?
費用以外で一番重要な確認項目は何ですか?
掲載・情報修正のご相談(事業者の方へ)
掲載済み情報の修正、未掲載サービスの情報提供、有料掲載の相談を受け付けています。評価や順位は広告費で変更しません。
掲載・修正について見る →