AI議事録7社を同じ会議音声で比べた実測結果
AI議事録の公式サイトには「精度◯%」という数字がよく載っています。ただ、どんな音声で、何を正解にして測ったかは社ごとに違うため、数字を並べても比べられません。
そこで編集部は、答えが分かっている会議の台本を用意して音声にし、7社に同じ音声を入れました。出てきた文字起こしと要約を台本と1行ずつ照らし合わせ、どこを間違えたかを数えています。測り方・正解・各社の誤りの実例・この実測の限界まで、すべてこのページに書きました。
総合1位はNottaでした。要約に事実と違う記述が1件も無かったのは要約を測れた5社でNottaだけで、文字の誤り率も4.7%と7社中2番目に少なかったためです。
実測日: 2026-10-08 対象: Rimo Voice・Notta・Fireflies.ai・文字起こしさん・tl;dv・Otter.ai・MeetGeek 無料AIツール集 編集部(運営: 合同会社IGS)
総合順位と理由
1位 Notta
要約の事実誤りが0件(要約を測れた5社で唯一)で、人の目の採点も13.5/15で最高でした。文字の誤り率も4.7%で7社中2番目に少なく、要約では発言者を「発言者1〜3」の番号で書き分けていました(文字起こし本体には話者名は付いていません)。
2位 文字起こしさん
要約の事実誤りは1件で、文字の誤り率は6.4%でした。ただし要約のToDoに担当者や期限が入らない項目が多くありました。
3位 Otter.ai
要約の事実誤りは1件でしたが、文字の誤り率は10.2%で、金額と電話番号が崩れました(数字15個中12個)。話者は全員を1人として扱いました。
4位 Fireflies.ai
文字の誤り率は6.3%でしたが、要約の事実誤りが3件ありました。専門語は10個中4個で7社の中で最も少なくなりました。
5位 Rimo Voice
文字だけなら7社で最も正確でした(誤り率4.2%・固有名詞15個中11個)。ただ無料プランでは要約が出ないため、総合では下げました。
6位 tl;dv
話者を3人に分け、発言の78%が正しい人に付きました(話者名付きで取り出せたのは7社で唯一)。ただAI要約は有料で、文字の誤り率は8.3%でした。
7位 MeetGeek
要約の事実誤りが5件(7社で最多)あり、値上げの適用日を「2027年1月5日」と取り違えていました。そのまま使うと誤った決定事項が広まるため、要約が出ない社より使いにくいと判断して最下位にしました。文字の誤り率も24.1%で7社の中で最も多くなりました。
総合順位は次の順で、実測の数字だけで決めました。1. 無料で要約が出る社を先に、出なかった社(Rimo Voice・tl;dv)をその後ろに並べる(議事録として使うには要約が欠かせないため)。ただし要約の事実誤りが5件以上の社は、誤った決定事項を広める恐れがあるため、要約が出ない社より下に置く。2. 同じ区分の中では、要約の事実誤りが少ない順。3. 誤りの件数が同じ(または要約が無い)場合は、文字の誤り率が少ない順。順位も評価も、広告契約の有無では動かしていません。
項目ごとの結果(総合順位の順)
1位 Notta
- 文字の誤り率
- 4.7%
- 固有名詞
- 9/15
- 数字
- 15/15
- 専門語
- 9/10
- 要約の要点
- 11/15
- 要約の誤り
- 0件
- 話者
- 話者名なし
2位 文字起こしさん
- 文字の誤り率
- 6.4%
- 固有名詞
- 6/15
- 数字
- 15/15
- 専門語
- 5/10
- 要約の要点
- 8/15
- 要約の誤り
- 1件
- 話者
- 話者名なし
3位 Otter.ai
- 文字の誤り率
- 10.2%
- 固有名詞
- 9/15
- 数字
- 12/15
- 専門語
- 7/10
- 要約の要点
- 11/15
- 要約の誤り
- 1件
- 話者
- 全員を1人扱い
4位 Fireflies.ai
- 文字の誤り率
- 6.3%
- 固有名詞
- 7/15
- 数字
- 15/15
- 専門語
- 4/10
- 要約の要点
- 11/15
- 要約の誤り
- 3件
- 話者
- 話者名なし
5位 Rimo Voice
- 文字の誤り率
- 4.2%
- 固有名詞
- 11/15
- 数字
- 15/15
- 専門語
- 9/10
- 要約の要点
- 未計測
- 要約の誤り
- 未計測
- 話者
- 話者名なし
6位 tl;dv
- 文字の誤り率
- 8.3%
- 固有名詞
- 6/15
- 数字
- 15/15
- 専門語
- 5/10
- 要約の要点
- 未計測
- 要約の誤り
- 未計測
- 話者
- 3人と判定・78%一致
7位 MeetGeek
- 文字の誤り率
- 24.1%
- 固有名詞
- 6/15
- 数字
- 14/15
- 専門語
- 5/10
- 要約の要点
- 10/15
- 要約の誤り
- 5件
- 話者
- 話者名なし
要約の「未計測」は、Rimo Voiceは無料プランに要約が無く、tl;dvはAI要約が有料のため。話者の「話者名なし」は、今回取り出した文字起こしに話者名が付いていなかったという意味です。
各列の意味と数え方は、下の「採点のしかた」に書いています。
結果から分かったこと
- 総合1位はNottaでした。要約に事実と違う記述が1件も無かったのは要約を測れた5社でNottaだけで、文字の誤り率も4.7%と7社中2番目に少なかったためです。
- 文字の誤り率が少なかったのはRimo Voice(4.2%)とNotta(4.7%)でした。最も多かったMeetGeekは24.1%です。
- 要約を測れた5社のうち、事実と違う記述が0件だったのはNottaだけでした。MeetGeekは5件、Fireflies.aiは3件、Otter.aiと文字起こしさんは1件です。
- 話者名付きで文字起こしを取り出せたのはtl;dvだけでした(発言の78%が正しい人に付いた)。ほかの6社は、今回取り出した文字起こしに話者名が付いていないか、全員が1人として扱われていました(Otter.ai)。
- 「検収」を正しく書けたのはRimo VoiceとNottaだけで、ほかの5社は「研修」と聞き間違えました。架空の社名・人名は、最も多い社でも15個中11個しか正しく書けていません。
測った条件
- 実施日
- 2026年10月8日(音声は2026年9月26日に作成)
- 対象
- Rimo Voice・Notta・Fireflies.ai・文字起こしさん・tl;dv・Otter.ai・MeetGeekの7社
- 音声
- 合成音声1本・8分30秒・話者3人。VOICEVOX(ENGINE 0.25.2)で台本を読み上げて作成
- 会議の中身
- 株式会社ミナトプランニング(架空の会社)の社内会議。議題は「値上げの案内と請求業務の運用変更」。発言96・2,722字(記号・空白を除く)。登場する会社名・人名はすべて架空
- わざと入れた難しさ
- 発言の重なり5か所、言い直し5か所、架空の固有名詞15・数字15・専門語10
- 言語
- 日本語を指定(Otter.aiは言語を選ばずに入れた1回目がローマ字になったため、日本語を選んで入れ直した2回目を採点)
- プラン
- 各社の無料プラン・無料トライアルの範囲。Nottaは編集部が以前から持っているアカウントで、そのプランが無料か有料かは確認できていない
- 回数
- 各社1回(Otter.aiは上のとおり2回入れて2回目を採点)
声の割り当て
社長(田中)
- VOICEVOXの声
- 麒ヶ島宗麟
- 発言数
- 40
営業(佐藤)
- VOICEVOXの声
- 玄野武宏
- 発言数
- 30
経理(鈴木)
- VOICEVOXの声
- 波音リツ
- 発言数
- 26
音声: VOICEVOX:麒ヶ島宗麟、VOICEVOX:玄野武宏、VOICEVOX:波音リツ
採点のしかた
- 文字の誤り率: 正解の台本と比べて、何%の文字が違ったか(低いほど正確)。句読点と空白は除いて比べました。
- 固有名詞・数字・専門語: 台本に入れた15個・15個・10個のうち、文字起こしに正しく出てきた数。固有名詞は1文字の表記ゆれまで正解にしています。
- 話者の分け方: 話者名が付いた文字起こしを取り出せた社だけ、発言が正しい人に付いた割合を数えました。
- 要約の要点: 決定事項5・ToDo5・重要な数字5の計15項目のうち、要約に入っていた数。キーワードがすべて入っているかで判定しました(表記ゆれや担当者名の有無は見られないため、人の目でも採点しています。下の表)。
- 要約の事実誤り: 要約を台本と1行ずつ照らし合わせ、会議で言っていないことを足したもの、人・日付・状態を取り違えたものを数えました。文字起こしの聞き間違いがそのまま要約に出たものは、この件数に入れていません(聞き間違いは文字の誤り率の側で数えています)。
表記の違いはそろえてから比べた
各社で数字や日付の書き方が違うため、意味が同じものは同じ扱いにしてから採点しました。たとえば「十月」と「10月」、「十二万八千円」と「12万8千円」と「128,000円」、「七点五パーセント」と「7.5%」、「2026-10-20」と「10月20日」、「ゼロ三六八…」と「03-68…」は同じとみなしています。各社の出力そのものは書き換えていません。tl;dvはコピーの都合で入った区切りの行と話者名だけの行を、Otter.aiは見出しの行を、採点の前に除いています。
正解(台本に入れた項目)
固有名詞15・数字15・専門語10
固有名詞15(すべて架空)
- 株式会社ミナトプランニング(自社)
- アオバ商事
- フジワラ工業
- 株式会社トキワ
- 東西フーズ株式会社
- クラウド請求くん
- スマート請求
- みらい共同銀行
- さくら税理士法人
- 山本部長
- 木村社長
- 斎藤部長
- 高橋さん
- 中村さん
- ミナトシステムズ
数字15
- 7.5%(値上げ率)
- 42社(値上げの対象)
- 3年(前回の値上げから)
- 10月20日(案内状の発送日)
- 11月5日(値上げの適用日)
- 12万8千円(アオバ商事への月の請求額)
- 03-6812-4437(中村さんの直通電話)
- 300万円(トキワの与信枠)
- 15日(検収までの平均日数)
- 20日(請求書の締め日)
- 440円(今の振込手数料)
- 220円(新しい振込手数料)
- 1万2千円(クラウド請求くんの月額)
- 12月1日(クラウド請求くんの稼働日)
- 8年(アオバ商事との取引年数)
専門語10
- インボイス
- 電子帳簿保存法
- 粗利
- 与信
- 検収
- 締め日
- 請求書の発行日
- 振込手数料
- 消費税の端数
- 下請法
決定事項5・ToDo5・言い直し5
決定事項5
- 値上げ率は平均7.5%。対象42社に10月20日付で案内状を発送し、11月5日から適用する
- 株式会社トキワは値上げと同時に与信枠(今は300万円)を見直す。窓口は佐藤、相談先はさくら税理士法人
- 請求書の発行システムを「スマート請求」から「クラウド請求くん」(ミナトシステムズ、窓口は中村さん)に切り替える。12月1日稼働、月額1万2千円
- 請求書の締め日を20日にそろえ、発行日は翌月5日にする
- 振込手数料は全取引先について自社負担にそろえる。みらい共同銀行の新しい手数料は220円
ToDo5(担当: 期限)
- 佐藤: 値上げの案内状を10月20日までに42社へ発送
- 佐藤: トキワの与信見直しを10月25日までにさくら税理士法人へ相談
- 鈴木: クラウド請求くんの契約とデータ移行を12月1日までに終える
- 鈴木: みらい共同銀行の高橋さんに振込手数料を10月15日までに最終確認
- 田中: フジワラ工業の木村社長を11月5日までに訪問して値上げを説明
言い直し5(言い直した後の値が正解)
- 「10月…いや、11月の5日」(正しくは11月5日)
- 「7年…いや8年」(正しくは8年)
- 「25日…いや20日」(正しくは20日)
- 「みらい銀行…いや、みらい共同銀行」(正しくはみらい共同銀行)
- 「480円…いや440円」(正しくは440円)
要約の事実誤りの実例
要約を測れた5社のうち、誤りが見つかった社の記述をそのまま載せます。要約の無い社(Rimo Voice・tl;dv)は対象外です。Nottaの要約には誤りが見つかりませんでした。
Fireflies.ai(3件)
| 要約に書かれたこと | 会議での実際 |
|---|---|
| 「バックアップも取得済み」 | 会議では「念のためバックアップも取っておきます」と言っており、これから取る予定 |
| 「藤原工業木村社長へ直接説明」を営業の佐藤さんの行動項目に入れた | 訪問するのは社長の田中さん |
| 外部の窓口の中村さんに「請求データ移行」の行動項目を割り当てた | 中村さんはシステム会社の窓口で、担当は経理の鈴木さん |
文字起こしさん(1件)
| 要約に書かれたこと | 会議での実際 |
|---|---|
| 「価格懸念先(時和、藤原工業、港プランニング等)」と、自社を値上げの懸念先に並べた | ミナトプランニングは自社で、案内状を出す側 |
Otter.ai(1件)
| 要約に書かれたこと | 会議での実際 |
|---|---|
| 「青葉昭二氏に対しては…案内状のみで進める」 | アオバ商事は会社名。案内状だけで済むとされたのは東西フーズ |
MeetGeek(5件)
| 要約に書かれたこと | 会議での実際 |
|---|---|
| 値上げの適用日を「2027年1月5日」 | 11月5日 |
| 「新システム導入後の操作習熟に要する研修は約15日」 | 15日は検収にかかる平均日数で、システムの研修とは関係がない(「検収」を「研修」と聞き間違えた部分から要約が話を作った) |
| 個別対応が必要な会社は「親密度等により選別」 | 個別に相談したい理由は与信の関係 |
| データ移行・バックアップの責任者を「システム窓口(中村)」 | 中村さんはシステム会社の窓口。担当は経理の鈴木さん |
| 「大口顧客のうち山本部長担当は受け入れやすい」 | 山本部長はアオバ商事の担当者。大口顧客という話は出ていない |
件数に入れなかった小さな食い違い
- Fireflies.ai「中小32社個別相談要」: 個別に相談したい理由は与信で、32社すべてではない。
- MeetGeek「責任者:経営側」「説明会とマニュアルのスケジュールを稼働前に確定する必要」: 会議では出ていない補足。
- MeetGeek: 日付に「2026年」を付けた。会議の中では年を言っていない。
- 文字起こしさん: さくら税理士法人への相談期限を「10月15日」と書いた(正しくは10月25日。10月15日は高橋さんへの確認期限)。
- Otter.ai「次回の定例は来月の初旬」: 会議では「来月の頭」。言い換えで、実害は小さい。
聞き間違いの例
「検収」は、Rimo VoiceとNotta以外の5社が4か所すべてで「研修」と聞き間違えました。「粗利」「与信」「下請法」も聞き間違いが多い言葉でした。聞き間違いはそのまま要約にも出るため、要約の読みやすさとは別に、文字起こしを確認する手間が残ります。
Notta
| 出てきた文字 | 正しくは |
|---|---|
| 港システムズ | ミナトシステムズ |
| 未来共同銀行 | みらい共同銀行 |
| 予診(3分版) | 与信 |
Fireflies.ai
| 出てきた文字 | 正しくは |
|---|---|
| 時和さん | トキワ |
| 余震枠 | 与信枠 |
| 未来共同銀行 | みらい共同銀行 |
| 港プランニング | ミナトプランニング |
| 研修期間 | 検収 |
文字起こしさん
| 出てきた文字 | 正しくは |
|---|---|
| 時和 | トキワ |
| 余震(枠) | 与信 |
| クラウド請求君 | クラウド請求くん |
| ソリ | 粗利 |
| 研修 | 検収 |
Otter.ai
| 出てきた文字 | 正しくは |
|---|---|
| 青葉昭二さん | アオバ商事 |
| 港プランニング | ミナトプランニング |
| 研修期間 | 検収 |
MeetGeek
| 出てきた文字 | 正しくは |
|---|---|
| 東財風図株式会社 | 東西フーズ株式会社 |
| 青葉庄司さん | アオバ商事 |
| 予信 | 与信 |
| 研修 | 検収 |
要約を人の目で15項目採点した結果
キーワードによる判定では、「藤原」と「フジワラ」のような表記ゆれや、担当者の名前が書かれているかを見られません。そこで15項目を人の目でも採点しました。○は1点、△(中身は合うが担当・金額・名前が欠ける)は0.5点、×は0点です。ToDoは担当者が正しく書かれて初めて○にしています。
決定1 値上げ率・42社・案内日・適用日
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- △(適用日が誤り)
- 文字起こしさん
- ○
決定2 トキワの与信見直し
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- △(社名が時和)
- MeetGeek
- △(社名なし・予信)
- 文字起こしさん
- △(社名が時和)
決定3 クラウド請求くん・12/1・1万2千円
- Notta
- ○
- Otter.ai
- △(金額なし)
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- △(金額なし)
- 文字起こしさん
- ○
決定4 締め日20日・発行日翌月5日
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- ○
決定5 振込手数料 自社負担・220円
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- ○
ToDo1 佐藤: 案内状を10/20発送
- Notta
- △(発言者2)
- Otter.ai
- △(担当なし)
- Fireflies.ai
- △(担当が営業チーム)
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- △(担当なし)
ToDo2 佐藤: トキワの与信をさくら税理士法人へ 10/25
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- △(期限なし)
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- △(期限が10/15)
ToDo3 鈴木: クラウド請求くん契約・移行 12/1
- Notta
- △
- Otter.ai
- △
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- △
ToDo4 鈴木: みらい共同銀行 高橋さんへ確認 10/15
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- △(担当・高橋さんなし)
ToDo5 田中: フジワラ工業 木村社長を11/5までに訪問
- Notta
- △(発言者1)
- Otter.ai
- △(Speaker 1)
- Fireflies.ai
- ×(佐藤と誤り)
- MeetGeek
- △(社長・担当営業)
- 文字起こしさん
- △(担当なし)
数字 7.5%
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- ○
数字 42社
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- ○
数字 11月5日(適用日)
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ×(2027年1月5日)
- 文字起こしさん
- ○
数字 1万2千円
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ×
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ×
- 文字起こしさん
- ○
数字 220円
- Notta
- ○
- Otter.ai
- ○
- Fireflies.ai
- ○
- MeetGeek
- ○
- 文字起こしさん
- ○
合計(15点満点)
- Notta
- 13.5
- Otter.ai
- 12.0
- Fireflies.ai
- 12.5
- MeetGeek
- 11.0
- 文字起こしさん
- 12.0
事実誤り(件)
- Notta
- 0
- Otter.ai
- 1
- Fireflies.ai
- 3
- MeetGeek
- 5
- 文字起こしさん
- 1
誤りを引いた点
- Notta
- 13.5
- Otter.ai
- 11.0
- Fireflies.ai
- 9.5
- MeetGeek
- 6.0
- 文字起こしさん
- 11.0
キーワードによる判定(誤り件数を引いた後)は Notta 11・Otter.ai 10・Fireflies.ai 8・文字起こしさん 7・MeetGeek 5 でした。人の目との差は、主に表記ゆれと担当者名の有無から来ています。
各社の結果と、試した時の条件
条件・制約の後ろのかっこは出どころです。「公式」は各社の公式サイトの記載、「利用時の画面で確認」は計測の操作中に画面で確かめたこと、「出力で確認」は出てきた文字起こしを調べて分かったことです。
総合1位 Notta
- 文字の誤り率は4.7%で7社中2番目、専門語は10個中9個でRimo Voiceと並んで最多でした。
- 要約に事実と違う記述は見つかりませんでした。要約を測れた5社のうち、誤りが0件だったのはNottaだけです。人の目で15項目を採点した点も13.5点で5社の中で最も高くなりました。
- 要約のToDoの担当者が「発言者1」「発言者2」のように番号で出て、名前が入らない項目がありました。
- 数字を「十月」「四十二社」「七点五パーセント」のように漢数字で出します。採点では表記の違いとして同じ扱いにしました。
- 編集部が以前から持っているアカウントで計測しました。このアカウントのプランが無料か有料かは確認できていません。(利用時の画面で確認)
- フリープランは1回3分までです(2026-07-26確認)。(公式)
- 今回の8分30秒の音声は1回で処理できました。(利用時の画面で確認)
- 参考として先頭2分52秒だけの音声も入れ、その範囲での文字の誤り率は3.5%でした。(出力で確認)
総合2位 文字起こしさん
- 文字の誤り率は6.4%で、数字は15個すべて正しく書けました。
- 句読点がほとんど入らず、「増えていますそうですね」のように別の人の発言が1文につながります。
- 要約は項目立てて長めに書かれますが、ToDoの担当者や期限が入らない項目が多くありました。要約の事実誤りは1件でした。
- 無料で使えるのは1日10分まででした。今回の8分30秒はこの範囲に収まりました。(利用時の画面で確認)
総合3位 Otter.ai
- 言語を選ばずに入れた1回目は、日本語がローマ字で出ました(例「Kosistemo,imanosumatoseikyu,kara,krauto」)。言語を日本語にして入れ直した2回目を採点し、文字の誤り率は10.2%でした。
- 金額と電話番号が崩れました。12万8千円が「120,008千円」、1万2千円が「10,002千円」、電話番号03-6812-4437が「36,8247」になり、数字は15個中12個でした。
- 話者は「Unknown(100%)」の1人として扱われ、話者分けはされませんでした。
- 要約は読みやすい文章でしたが、会社名の「アオバ商事」を「青葉昭二氏」という人名として扱う誤りが1件ありました。
- 言語の選択が必要でした。選ばずに入れると日本語がローマ字になりました。(利用時の画面で確認)
- 無料プランでファイルを取り込めるのは、アカウントにつき合計3回まででした。(利用時の画面で確認)
総合4位 Fireflies.ai
- 文字の誤り率は6.3%でした。専門語は10個中4個で、7社の中で最も少なくなりました。
- 数字を「十二月一日」「二百二十円」のように漢数字で出します。「7.5%」の「%」が落ちて「7.5」になる箇所がありました。
- 要約は箇条書きで、項目ごとに会議内の時刻が付きます。要約の事実誤りは3件でした。
- カレンダー連携が必須でした。7日間のトライアルはカード登録が必要でした。(利用時の画面で確認)
総合5位 Rimo Voice
- 文字の誤り率は4.2%で、7社の中で最も少なくなりました。固有名詞も15個中11個を正しく書けており、7社で最多です。
- 「検収」を正しく書けたのは、7社のうちRimo VoiceとNottaだけでした(ほかの5社は4か所すべて「研修」)。
- 発言の切り替わりは改行で分かれますが、話者名は付きません。発言の切れ目が弱く、冒頭のあいさつ3人分のように複数人の発言が1行につながる箇所がありました。
- 無料プランでは要約が使えず、話者の分け方は手動の設定でした。そのため要約と話者分けは測っていません。(利用時の画面で確認)
総合6位 tl;dv
- 7社のうち、話者名(Speaker 1〜3)付きで文字起こしを取り出せたのはtl;dvだけでした。話者を3人と判定し、発言の78%が正しい人に付いていました。
- 文字の誤り率は8.3%です。この値には、無料プランの制限で取り出せなかった最後の約4発言ぶんも誤りとして入っています。取り出せた範囲(96発言中92発言目まで)で採点すると6.8%でした。
- 無料プランでは文字起こしを5分ぶんずつしかコピーできず、3回に分けて取り出しました。最後の約4発言は取り出せていません。(利用時の画面で確認)
- AI要約は有料プランの機能でした。(利用時の画面で確認)
- 冒頭の1発言と、コピーの切れ目の直後は話者名が付いていなかったため、話者の採点に入れていません。(出力で確認)
総合7位 MeetGeek
- 文字の誤り率は24.1%で、7社の中で最も多くなりました。会議の後半で「請求書の発行方法について」を分解したような語(請求・書・発行・方法など)が各行に散らばって入り、文が崩れていました。これが誤り率を押し上げた主な原因と見ていますが、混ざった部分を除いて採点し直してはいません。
- 単語ごとに空白が入り、日付は「2026-10-20」の形で出ます。採点では空白を除き、日付は「10月20日」と同じ扱いにしました。
- 要約の事実誤りは5件で、7社の中で最も多くなりました。値上げの適用日を「2027年1月5日」と書いた誤りは、要約の3か所に出ていました(同じ誤りなので1件と数えています)。
この実測の限界
- 合成音声1本を、各社1回ずつ入れた結果です。別の声・別の話す速さ・別の日に入れると結果が変わる可能性があります。
- 実際の会議の雑音、マイクからの距離、人の声の重なりは検証していません。台本に発言の重なりを5か所入れましたが、合成で作ったものです。合成音声は実際の人の声より聞き取りやすい可能性もあります。
- Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsに付いているAI議事録機能は、今回の7社に入れていません。
- 各社の無料プラン・無料トライアルの範囲で測りました(Nottaは編集部の既存アカウント)。有料プランでは結果や使える機能が変わる可能性があります。
- 文字の誤り率と固有名詞・数字・専門語の判定は機械で数えています。数字・専門語は「含まれているか」で見るため、まれに関係の無い箇所に一致して正解と数える可能性があります。
Web会議に付いているAI議事録(Zoom・Google Meet・Teams)
今回の7社には入れていません。無料のプランで使えるかを、各社の公式ページで確認した結果(2026年9月26日時点)だけ載せます。
- Zoom AI Companion: 2025年12月15日の発表以降、無料のBasicでも一部の機能を回数つきで試せます(製品ページでは、会議の要約は月3回のホスト会議まで等)。一方、公式ヘルプの「会議の要約」はPro以上と書かれたままで、記載がそろっていません。無料で全文の文字起こしができるかは確認できませんでした。
- Google Meet(Geminiのメモ機能): 無料の個人アカウントでは使えません。個人ではGoogle AI Pro(月2,900円)、会社のアカウントではGoogle WorkspaceのStandard以上が必要です。
- Microsoft Teams(Copilot): 会議の要約には、追加のMicrosoft Copilotライセンスが必要です。無料のTeamsで文字起こしが使えるかは、公式ページの本文では確認できませんでした。
よくある質問
結局どのAI議事録がいちばん良いのですか?
合成音声で測った結果は、実際の会議でも同じになりますか?
話者の分け方をほとんど測れていないのはなぜですか?
Zoom・Google Meet・Microsoft TeamsのAI議事録は比べていないのですか?
広告やアフィリエイトで順位を変えていませんか?
この結果を引用してもよいですか?
データのダウンロードと引用
採点結果はCSVでダウンロードできます。出典を明記すれば、記事・資料・社内の検討資料に引用できます(CC BY 4.0)。
出典:AI議事録7社を同じ会議音声で比べた実測結果(無料AIツール集 / 合同会社IGS、2026-10-08実測) https://free-ai-tools.jp/research/2026-ai-gijiroku-benchmark
49社の料金・機能もあわせて比べる
今回測った7社以外も含め、法人向けAI議事録の料金・話者分離・セキュリティ認証・オフライン対応を公式情報で比べた一覧があります。
更新履歴
- 2026-10-08: 初版公開(7社・2026-10-08実測)。
音声: VOICEVOX:麒ヶ島宗麟、VOICEVOX:玄野武宏、VOICEVOX:波音リツ